Round 2: 自分の心情を綴った手紙を手作りプレゼントに添えて・・。復縁か!?
フィットネスジムでの手痛い失敗から1ヶ月、
トマスは再び「復縁のコツ・方法」を試してみることにしました。
今回彼が目をつけた作戦は、正直に自分の気持ちをぶつけるタイプの
「手作りプレゼント&心のこもった手紙作戦」。
愛はお金では買えないなどとはよく言われますが、
この作戦はまさに愛を「お金」ではなく「心」でゲットするものなのです。
お金をかけたプレゼントではなく、自分自身の手間をかけ、苦労して作った
世界でたった一つの贈り物。さらには、そこに自分の内面的心情を綴った手紙を添えるのです。
女性には理屈で訴えるのではなく感情に訴え、復縁を取り付ける隙を作ってしまおうという訳です。
トマスはさっそく、彼女をイメージした油絵を描き始めました。もちろん、油絵など初めての経験です。
道具を一式そろえて、来る日も来る日もキャンバスに向かいます。1ヶ月かけて完成させた絵には、
彼女を失ってからの自分の心情の変化と、いかに彼女が大切な存在かを詩的に書いた手紙を添えました。
トマスは共通の友人に頼み、どうにか彼女の新居の場所と電話番号を教えてもらいました。
そして玄関の前にそっと、プレゼントと手紙を置いたのでした。
その夜、彼は彼女に電話をかけます。
手作りプレゼントと手紙
田中トマス 「・・・もしもし?」
彼女 「どちら様ですか?」
田中トマス 「僕だよ、トマスだよ・・!」
彼女 「・・・また、あなたなのね。」
田中トマス 「まあそう言うなよ、ジムを辞めるだなんて、随分なご挨拶だったじゃないか。」
彼女 「ちょうど辞めようと思っていたところだったの。」
田中トマス 「それはそうと、玄関前に置いておいたモノは見てくれたかい?」
彼女 「ええ。どういうつもりなの?」
田中トマス 「・・・どういうつもりって、どういうことだい?」
彼女 「迷惑よ。だいたい油絵なんて持ってこられても、臭いし、置き場もないし。」
田中トマス 「そ、そうかい・・それはすまなかったね、ジェニファー。」
彼女 「それに、もうちょっとマシな絵は描けないわけ?まあ、気持ちだけ頂くわ。」
田中トマス 「そ、それだけで、十分だよジェニファー・・!今度、会ってくれるかい?」
トマスが最後まで言い切る前に、電話は切られてしまいました。
3日後、トマスのアパートには油絵だけが着払いで送り返されてきました。
トマスは落ち込みましたが、手紙の効果があったのか、
「気持ちだけ頂く」という彼女の意外な言葉に一筋の希望を見出したのでした。